庭の水仙

 

先日の庭の水仙、まだ俺の机の上にある。

 

妻が、俺の顔と水仙を不思議そうに眺めていた。

水仙を手折り、花瓶に活けるなど、俺らしくないことをしているので不思議でしかたないのだろう。

 

この位で、驚いてもらっては困る。

これから、俺はどんどん変わっていくぞ。

 

変われるということは、とても楽しいということが分かった。

これは、俺に、自分の可能性がまだあるということを教えてくれたんだ。

水仙、枯れないうちに、もう一度スケッチしてみるつもりだ。

 

夕食の酒は控えめにした。

今、スケッチブックを取り出し、前回の絵を見ているところだ。

前回の絵のどこが、俺は気に入らなかったかを確認した。

そして、先生が加えた線がどのような効果があるかを理解しようとしている。

庭の水仙

自宅の庭に、水仙が咲いているのを見つけた。

というよりは、ここ数十年来庭の花は妻に任せたままで

何が植わっているかも知らなかった。

 

庭に咲く花に興味もなかった。

 

が、今日、夜帰宅した際に、玄関で水仙に気がついた。

夕飯の時に酒を控えて、庭に出て水仙を手折り、花瓶に活けた。

 

こんなことも、今までしたことはなかった。

妻が花を活けていたとしても、綺麗だとかの感想もなかった。

 

俺は、いったい何をしていたのだろう?

美しいものを美しいと感じる気持ちを、いつ無くしたのだろう?

花瓶に活けた水仙を眺めながら、考えこんでしまった。

 

日々の生活の中で、自分の夢、自分の心を失ってしまっていたんだということに気が付いた。

美しいと感じる気持ちがなければ、絵は描けない。

まず、この気持ちを取り戻さなければいけない。

 

 

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